トークセッション「アニメーション感想談義」担当の岡本です。
修了作品14作の感想を元に談義する、という企画。
ラーメンズの片桐仁さんと批評家の佐々木敦さんをお招きし、本専攻教授の山村浩二さんを交えたお三方に登壇していただきました。
何でこの三人なの?と聞かれると、まぁ、担当者の趣味の割合が大きいのですが、それぞれの立ち位置から見えてくる感想はとても興味深い談義となりました。
コントや芝居等では演じることに徹し、一方では彫刻等の作品も制作する片桐さん。
批評家として作り手とは一線を画した視点に立つ佐々木さん。
自身もアニメーション作家であり、学生を指導する山村さん。
なぜ作るのかという話題やプロとアマの境界が揺らいでいるという話題、センスとモチベーションの話題など、感想から派生した談義は「アニメーション」の話題に留まらず刺激的な展開をし、登壇者の方々それぞれの信念にまみえました。
今年の修了展のテーマが「TALK」ということもあり、この「アニメーション感想談義」では第三者の視点からの語り口で、作品と作者と観客との「TALK」の幅を拡げる試みでした。
そして、ダイレクトに自身の作品の価値が話される場でもあります。
この修了展でリリースすることとなる作品達がどのように受け取られて、価値付けされていくのか。やはり作者としては気になるところです。
作品に触れると「感想」が生まれます。
自身が感じた「おもしろい」や「つまらない」はどのようなものなのでしょう。
その「感想」は自分の中だけに停めておいていいものでもあります。
また、思うだけでなく、言葉にしてみると意外な発見があるやも知れません。
そして、作者にとって、第三者の感想は「意外な発見」に満ちています。
何にせよ、今回のトークセッションを通じて、作品を見ること、そして感想を考えることについて、よりいっそうの興味を持っていただけましたら幸いです。
これからも、是非「TALK」しましょう。
ご来場いただいた皆様、登壇者の皆様、どうもありがとうございました。
トークセッション「アニメーション感想談義」担当:岡本将徳